赤穂市民病院

赤穂市民病院(兵庫県赤穂市)
赤穂市民病院名誉院長 邉見 公雄 様
プロフィール
- 1968年
- 京都大学医学部卒業
- 1987年
- 赤穂市民病院長
- 2005年
- 中央社会保険医療協議会委員
- 2008年
- 全国自治体病院協議会会長
- 2009年
- 赤穂市民病院名誉院長
- 2011年
- 関西広域救急医療連携計画策定委員会会長
- 10年前にもインタビューを受けていただいた際、“患者さんも病気に対して勉強しないといけない”と、おっしゃっていましたが、現在はどうお考えですか?
-
私は以前から、病院に来たら何かを学んで帰ってもらいたいと考えている。病気は患者さん自身が治すものとも言えるから。私が患者さんに常々言っている4つ段階があるんです。
第一段階は自分の病気を尋ねる、第二段階は自分がどんな病気かを知る、第三段階は自分の病気についてよく学ぶ、第四段階は一緒に病気を治す。誰でも、何か商品を買う時にはその商品について調べたり、勉強したりするでしょう。医療も病気を治すというサービスを利用するわけですから、その病気についてもっと知るべき。
当院で第四段階まで行っているのは友の会の方々です。乳がん友の会の方や、高血圧友の会の方などは第四段階まで来てますが、一般の方は第二、第三の段階くらいですね。この第二から第三の段階において広報はとても有用なんです。メディネットシステムは、この段階で使えると思ってます。待ち時間を無駄にさせないようにね。病気を治すことに自分も参加してると思ったら、待ち時間もそんなにしんどくない。自分で、本を買ってまで勉強したくない、先生にすべてお任せしたい、といった患者さんにメディネットシステムは手軽に自身の病気を知り、学ぶ、その手伝いができるわけなんですよ。
- 医療機関における広報の中でも、特に自治体病院における広報についてご意見お願いします。
-
自治体病院は広報が下手なんですよ。自治体からくる広報に関するものって、よっぽど興味がないと見ないでしょ? 自治体病院の事務職も、自治体と同じ広報の考えで医療機関の広報とは感覚がちょっと違うんですね。だから、自治体病院の広報は病院の医療職が中心になってやらないかん。けれど、医療職は忙しいから、自分でできない。そこが、事務職が病院の広報に深く関わろうとしている民間病院と違うところ。
とにかく広報が大事っていう事はみんな分かっているが、どうしていいか分からない。広報は病人だけでなく健康な人にも届けないといけない。病人でない人に病院を知ってもらう。広報とはそういったものでないといけない。そういうのにはボランティアでも、オンブズマンでも疾病教育でも、何でも良いから、健康な人が病院にくるそういったシステムを作らないといけない。来ることが大事、来たらわかるんだから。
また、医者の中には、医療機関が、広報するのは悪い事ではないか、と考えておられる方も多い。良い医療を行っていれば、患者は自然に来るだろうと。ところが、そうでもない。
今だったら、ホームページを見たり、紹介状なんかを持って、病院に遠方からいらっしゃる方もいる。情報を発信する広報というのは、とても大事な事なんです。とにかく、広報は大事だっていう事と、大事な割に見過ごされている、軽視されている。特に公立病院はね。
- 医療機関が行う広報というのは、民間の広告とどう違うのですか?
-
誇大広告とかそういうのは、当然医療法で禁じられてるから、正確な診療内容、どういったことをやっているか、どういったことに力をいれているか、どういう医療機器があるか、ここまではうちの病院でできます、しかし、ここからはできません、と境目をしっかりつけて広報することが大切。
病院経営の話になるけど、何もかもやりますってのはダメ。やっぱり捨てるものもこれからは必要。こういうことは民間に行ってくださいとか。なにもかもデパートみたいにやっていたらもたない。その病院それぞれに違うから、規模、スタッフ、競合状態などをSWOT分析して、ストロングポイントやウィークポイント、オポチュニティすべてを見て、やるべきことと、やらないことを決めないといけないと考えています。

- 赤穂市民病院
- 住所:兵庫県赤穂市中広1090番地
- URL:http://www.amh.ako.hyogo.jp/
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