Marketing Reportマーケティングレポート

医療機関におけるデジタルサイネージ(電子看板)の普及とその効果

近年、様々な場所において目にする機会が増えたデジタルサイネージ(電子看板)ですが、医療機関においても普及が進んでいます。
メディネットが開発・運用している医療機関向けデジタルサイネージ「メディネットシステム」は、インターネット経由でタイムリーに情報を配信し、それぞれの医療機関が来院患者さんに伝えたい情報を、最適な形で発信。
2013年8月現在、医療施設への「メディネットシステム」の導入は、全国700施設を突破しています。

今回は、メディネットシステム導入施設に対し、「提供するコンテンツのクオリティ及び各種サービスの向上」を目的にアンケートを実施し、返信のあった258施設の回答をまとめました。

5割以上が「待合室のイメージ」「患者への情報伝達力」がアップしたと回答

デジタルサイネージ(電子看板)を導入した効果として、「待合室のイメージが向上した」53.9%、「患者への情報伝達能力が上がった」51.9%と実感されていることがわかりました。

Q.デジタルサイネージを導入したことにより、改善された点や変化した点はありましたか?(複数回答可)

n=258
棒グラフの数値単位:%

デジタルサイネージで患者向け情報発信を行うことにより、

  • 貼り紙が減ることで待合室がスッキリ整然とした
  • 環境映像や時事ニュースなどを織り交ぜた番組視聴で、患者さんが待ち時間をリラックスして過ごせる

といった効果があり、待合室のアメニティの向上に繋がっているようです。
患者さんへのお知らせを美しいデジタル画像や映像で配信することにより、貼り紙などに比べて訴求力が非常に高いことで、情報伝達にも役立っていることがわかります。

では、医療機関はデジタルサイネージを使ってどのような情報を発信したいと考えているのかを見てみましょう。

医療機関は、健康づくりや疾患に関する情報を積極的に発信したい

医療機関がデジタルサイネージを活用して患者さんへ情報発信したい内容は、「健康なからだづくりに関する内容」が51.2%、「疾患に関する情報、治療の啓発」50.8%、「病院の特徴」50.0%、「患者に向けた告知」46.5%となっています。健康づくりや疾患に関する内容、自施設の特徴や告知などの医療機関独自の情報が上位を占める結果となりました。

Q.今後、デジタルサイネージで発信したい内容は?(複数回答可)

※情報種別

  • 医療機関独自の情報
  • 医療や健康に関する情報
  • ニュース、天気予報など時事情報
  • スポーツ
  • 知識・教養
  • 趣味・娯楽情報
  • 社会福祉

n=258
棒グラフの数値単位:%

一方、趣味や娯楽情報といった内容については、「料理・グルメ」18.2%、「旅行(温泉情報)」17.1%など全体的に低い数値となりました。これは、医療機関側に情報ソースがないこと、テレビや雑誌、インターネットを通じて個人で情報収集できる内容であることが考えられますが、医療機関を受診したこの機会に改めて健康の大切さを考えてほしい…という思いがあるのでしょう。

患者さんが納得した上で、最善の医療を受けていただくためには、医療機関との情報共有が欠かせません。
そのために、医療機関では、適切な場所で適切な情報を提供することが重要です。
今回のアンケートにより、デジタルサイネージ(電子看板)を活用することで、待ち時間で効果的に外来患者さんへ情報を伝達できることわかりました。

調査概要

  • 調査対象:医療機関向けデジタルサイネージ「メディネットシステム」をご利用いただいている医療機関
  • 調査方法:アンケート調査票をEメールとFAXで送付。記名式で回答を記入後FAXで返信いただき回収。
  • 調査期間:2013年7月16日(火)~7月24日(水)
  • 配布数:703
  • 回収数:258
  • 回収率:36.7%